長良川おんぱく2015

Original
Original

長良川おんぱく2015 写真部の体験レポート2015

始まりました!2日がかりの贅沢プログラム。

岐阜が、日本一の掛軸生産量を誇るのをご存知ですか?

このプログラムは、慶事・仏事・山水など、300点以上の掛軸がある

偕拓堂ギャラリー美術の森さんのコーディネイトです。


舞台は上宮寺

静かなお寺で集中して、描ける環境を

おんぱく限定で特別にご用意してくださりました!

さぁ、みなさんどのような掛軸をつくられるのでしょうか。

今回、掛軸にするのは、絵絹といわれる日本画専用の絹です。

なんと岐阜県各務原市がその生産量のシェア9割を誇るんだそうです。

今回は、木枠に既に絵絹を糊付けして、

膠を水でとき、焼ミョウバンを加えた「ドーサ」とよばれるにじみ止めを

塗るという下準備が終わった状態でスタートです。

まずは、描きたい絵を、薄い絵絹に下書きします。

描く絵は、自分が書いた絵を持ってきた方、

右側の日本画家・南谷先生が用意してくれた菊と椿の絵を描く方、

当日、頭の中のイメージを描いていく方、様々でした。

さて、絹絵に下書きができたら、背景の色付けです。

「ぼかし」と言われる日本画にとって重要な作業。

ほのかな濃淡が、掛軸になるとガラリと印象を左右するそうです。

背景の色を乾かしている間に、色づくり。

専用の水干絵具に膠液をいれて指でまぜまぜ。

数種類、描く絵に合わせてつくっていきます。

午後からはいよいよ色づけ作業です!

普段、紙に絵を描いている方は、

紙と絹の絵の具の入り具合、にじみ具合、色の出具合が全然違う!

と難しそうに塗られていました。

少しづつ、細い筆で色づけしていきます。

とても繊細な作業!

わたしはとてもできません><

こちらは、2色の紫色を使いわけ、

菊の花びらの濃淡や立体感を描かれています。

現代的な日本画にしたい、とおっしゃっていました。

こちらは、ちびっこ天才画伯くん。

自分で描いた、龍の絵を掛軸にしたい!

と真剣な表情で絵絹にむかっています。

南谷先生も、あえて色々いわず、のびのびと自由に好きなように

彼が描きたいように描く、ということを尊重されていて

本当にどんな掛軸ができるのか楽しみです!

こちらの方は、海の底に光が差し込む様子を描かれています。

写真を元に描いていて本当に、すごいです。

いよいよ色づけ完成しました!!

同じ絵を下書きに使われた方も、

色づけで全然雰囲気の異なる絵に仕上がりました!

これを来週、裏打ちし、いよいよ掛軸に表装されるとのことです。

みなさんの力作、完成品が見たいです!



(020:NAO)

岐阜新聞連載~写真部の感動お届け!

11月7日(土) 

岐阜新聞朝刊に掲載されました。