長良川おんぱく2015

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長良川おんぱく2015 写真部の体験レポート2015

Myかんな作り

 縁側でぼーっとしたくなるような午後の日差しの下、伊自良のゆったりとした時間の中でプログラムが行われました。

 伊自良では連柿(干し柿をいくつも連ねたもの)が作られることで知られています。この連柿は伊自良大実という、伊自良だけで採れる柿で作られます。

 連柿というだけあって、大量の柿の皮を剥くことになります。そこで、必要なのが、柿用のかんなです。
 今回のプログラムは、かんなを作ることができるたった一人のおじぃこと、梅田さんから伝授してもらい、Myかんなを作ります。

 かんなの刃は柱時計のぜんまいから切り出します。竹の持ち手に上手く当てはまるように、角度をつけて台形に切り出すことが難しいそうです。

 おじぃからかんなの使い方について聞きます。柿だけでなく、皮の薄いものなら他のものでも剥けるそうです。みなさん、Myかんなを片手におじぃの話に耳を傾けます。

 おばぁも柿仕事の話や、柿の話などたぁくさん話して聞かせてくれます。
  一晩で500個の柿を剥くことも当たり前だとか。

 渋柿を10日間ぐらい干してから、軽く揉んで食べると、甘くて美味しいそうです。お土産にいただきました。

 初めに載せると良かったのですが…
これが、柿用のかんなです。竹の持ち手にぜんまいから切り出した刃をはめ込んだものです。シンプルだからこそ、経験からの感覚が大切になります。

連柿作り

 かんなでせっせせっせと柿の皮をむきます。「どうですか?難しいですか?」と聞くと、やってみると分かりますよぉ〜とのこと。
 くっ…刃が滑る…。普段使う皮むきとは異なり、力は軽く入れるだけ、刃ではなく柿の方を動かすことがコツだとか。
 おばぁに助けてもらいながらどんどん剥きます。

 連柿作りが2回目という方や、柿渋染めに参加したことがある方、長〜い連柿作りをしたイベントに参加したことがある方など、リピーターの方が多くいらっしゃいました。
 皆さん、伊自良の魅力にはまってらっしゃるんでしょうね。

 皮を剥いた柿を竹串に刺し、縄でつないでいくと連柿の完成。
 この連柿がいくつも軒下に干されると、本当に美しい、橙色のカーテンになるんです。
 11月後半あたりが、見頃です。ぜひ、伊自良ドライブにお出かけ下さい。

 最後になってしまいましたが、今回のプログラムの案内人である、横山さん。
 柿のある伊自良をこよなく愛している横山さん。きっと、次世代のかんなの作り手になってみえるでしょう。

                         (007  nana)